まさに「走るアバルト博物館」! 超貴重なクラシケモデルに釘付け!
2023.04.07
第一回目の「富士スピードフェスティバル」における最大のトピックとして挙げるべきは、往年のアバルトの名作たちが一堂に会し、怒涛のサーキットランを披露したことだろう。集まったアバルトのクラシケモデル、その数なんと20台。更にランチア・ラリー037、1993年のドイツDTM選手権を制したアバルト製の怪物マシン、アルファロメオ155V6TI DTMなど、かつてのワークスカーも来場してくれたのだ。お昼の時間帯には贅沢にもデモランが行われ、走る姿も見ることができた。おかげでアバルトのエキゾーストサウンドが、今でも耳に残っている。
「クラブ・アバルト・ジャッポーネ」とその仲間たちが富士スピードウェイに集まって行われたこの走行会では、旧くは750GTザガートから、一台だけの登場でも充分注目に値する1000ビアルベーロGTが実に3台も揃い踏みしたほか、おなじみ1000TCRも総計4台が出走。加えて、1000SPやOT1300などの純コンペティツィオーネや、70年代以降のWRCを制したグループ4/グープBマシンにも注目が集まった。
もちろん、フィアット・アバルト595やアウトビアンキA112アバルト、フィアット・チンクエチェント・トロフェオなど、国内でもなじみの深いアバルトたちとともに走るさまは、壮観のひと言。たとえイタリア本国のイベントであっても、これほどのスペクタクルが実現することはめったにないと言えるレベルだった。
まさに「走るアバルト博物館」の様相を呈した素晴らしいマシンたちのラインナップ。こうしたデモランを見学できるのもFSFの大きな魅力! 次回も是非ご期待いただきたい。(Tipo387 魅惑のアバルトより)