【プジョー106リフレッシュ企画】冷えないエアコンを修理せよ!~その2~

2023.09.21

10月15日に開催されるスピードフェスティバル2023に向けてリフレッシュ企画が進行中のプジョー106。前回に引き続き、エアコン修理編その2となります。

リキッドタンク内の乾燥剤が経年劣化により、ガスの配管内に流れ込み詰まりを起こしていたことが判明した前回。注文していた新品のリキッドタンクが届いたので、早速交換していきます。

ちなみに今回も作業は埼玉県にあるフランス車の駆け込み寺「オートポワルージュ」さんの協力のもと行っていきます。

こちらが新品のリキッドタンク。早速交換と行きたいところですが、前回のエキスパンションバルブと違い、このリキッドタンクの交換は少々面倒です。

前回のエキスパンションバルブは特に外装を外さなくてもボンネットを開ければアクセスできますが、リキッドタンクはフロントバンパーを外さないと交換できないのです。なので早速クルマをリフトアップしてバンパーを外していきます。

次にラジエーターファンを外せば、エアコンのコンデンサーが姿を現します。これも取り外して配管を覗いてみますが、詰まりの原因となっていた乾燥剤の欠片はパッと見た感じでは見当たらないのでひと安心。

更に右側のヘッドライトを外して、一部のエアコン配管を外せばようやくリキッドタンクのお出ましです。

古いリキッドタンクを取り外し、フリーとなったガスの配管に前回登場したアメリカ製のエアコン配管用の薬剤を使用して洗浄を行っていきます。

高圧側、低圧側、そしてコンデンサーとまんべんなく洗浄。無色透明の薬剤は配管を通るとドロドロに、更に数は少ないですが、詰まりの原因となっていたリキッドタンクの乾燥剤の破片も一部混ざっており、まさに効果てきめんと言った感じです。

ひと通りの洗浄が終了したら、新しいリキッドタンク、エキスパンションバルブを取り付けて配管を元に戻していきます。もちろんOリングもすべて新品に交換。さらにパーツを固定していたボルト類も錆がひどかったので、組み直す前に磨きをかけたり、一部は新品のステンレス製のものに交換しておきました。厳密にはオリジナルではなくなってしまいますが、このまま錆びついて固着してしまうリスクを考えると「長く乗る」という点では安心です。

配管を組み直したら、真空引きをしてガスを充填していきます。

前回は配管が詰まっていたのでいつまでたっても真空にならず、さらにガスも入っていかない状態でしたが、無事に真空引きも完了。その後の真空保持テストも問題なく、配管に特に漏れはなさそうです。

そしていよいよ本丸のエアコンガス充填へ、これまでの修理の結果を左右する緊張の瞬間です。固唾をのんで見守るなか、機械には無事に「充填完了」の表示が。早速乗り込んでエンジンをかけて、エアコンのスイッチを入れると……

無事に冷風がでました!!!!!

長らくエアコンレスで過ごしてましたが、これで日中や雨の日でも快適にドライブすることができます。なんとか夏が終わりきる前に修理を終えることができたのでひと安心といったところ。

……ですが、プジョー106のリフレッシュはまだまだ終わりません。次回以降のリフレッシュにもこうご期待ください。